カリビアンコム事件について
2017年02月15日 更新
2017年1月にアダルトビデオ(AV)制作会社「ピエロ」が無修正のわいせつ動画をインターネットで配信したとして、【わいせつ電磁的記録等送信頒布】容疑で摘発されました。
その流れで、無修正アダルトビデオ配信大手のカリビアンコムが、警視庁と愛知、静岡両県警の合同捜査本部に共犯関係にあると認定されてしまいました。
わいせつ電磁的記録等送信頒布とは?
刑法175条は「わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする(第1項)。有償で頒布する目的で、前項の物を所持し、又は同項の電磁的記録を保管した者も、同項と同様とする(第2項)。」と規定する。
簡単にまとめると、「無修正のエッチなものを配信したり、販売目的で所持している人を罰する」法律です。※違法に配信されたものを保管しておくのも対象です。
本来、日本国外で撮影されたものを、日本国外から有料で配信することで、この法律が適応されなかったわけですが、日本国内にあるアダルトビデオ制作会社の「ピエロ」が、専門的にカリビアンに動画を提供していると認定されて、摘発の対象になってしまったという流れだと思います。
台湾にあるピエロとは別の会社が作品をカリビアンコムに提供していて、ピエロは関係ない!という位置付けだったようなのですが、出演する女優など映像の内容を事前に台湾の別会社を通してカリビアンに報告しており、カリビアンから直接OKをもらっていたので、実質、ピエロがカリビアンコムと繋がっていたと判断されたのでしょう。
産経新聞 1/27(金) 19:45配信の記事によると、ピエロの口座には、台湾の会社から約9年間で約13億7千万円が振り込まれていたとのことなので、かなりガッチリやっていたのでしょうね。問題はトバッチリを受けたカリビアンコム
利用したことがない人はいても、カリビアンコムを知らない男性はほとんどいないと思います。「消してほしいのに応じてくれない」「勝手に流通し、二次利用としての報酬が得られない」というカリビアンコムに対する訴えが本当であればそれは絶対に是正されないといけませんが、個人的には性犯罪抑止に貢献しているサイトの一つだと思っています。
今回共犯として認定されることで、カリビアンコムの営業方法がシロではない可能性があると位置づけられました。
そもそも「ヤッていない前提だからモザイクをかける」時点でおかしな話で、モザイク動画も普通にやってるのがわかるぐらいだからそれこそ真っ黒でしょ。
海外では無修正が当たり前だ!なんて言いません。日本国内のことですから法律遵守が絶対です。
ただ、インターネットでボーダーレスになっている現状を考えれば、その法律そのものを見直す必要があるのではないかと思います。