有料アダルトサイトにおけるクレジットカードのチャージバックについて
2015年09月04日 更新
この記事の目次
クレジットカードのチャージバックとは?
チャージバックとはクレジット会社が請求元に支払いの取り消し、もしくは差し戻しを要求できるシステムです。クレジットカード会社によって、追加料金でチャージバックのサービスが付帯されたり、追加料金なしでもチャージバック可能なカードもあります。不正な課金に対する強い味方でもあります。
今回のケース
Naughty Americaは年に数回大幅な割引セールを行います。何度もセールを利用してきましたが、2015年7月初旬のセールでユーザーの方から、通常のNaughty America一か月分の割引プランの価格のほかに、更に一か月分が自動的に課金されたという報告をいただきました。この報告は同じセールで他のユーザーの方からもいただいています。しかし、登録後に届いたメールにはその旨は一切記載されていません。(ちなみに30ヶ月間と記載されているのはepochの日本語変換の間違いで、正しくは30日間です)
最初は抱き合わせ販売による課金と考えていたのですが、epochのアカウントを調べるとちゃんと抱き合わせは回避されていました。この場合、課金金額は30日のセール価格の一点のみのはずです。しかし、ユーザーの方がオンラインで決済情報を確認すると、同時間帯に二つの課金があることが確認できました。
すぐに決済会社のepochへ問い合わせたところ、以下の回答が帰ってきました。The monthly transaction that you are inquiring about is not an approved charge, it’s only a temporary hold on the funds. When you join they hold the monthly rate in case you do not cancel within the trial period. If you do cancel then the transaction would go back to the available funds when your financial institution releases them.要約すると、トライアルプランは次の課金にそなえて事前に次の月の分まで金額をホールドします。もし事前に退会処理をすればこのホールドされた分は開放されます。
ここで疑問が・・・
epochの言い分は「保留している状態で実際に課金をしているわけではないので払い戻しという形は取れない」と言っています。でもカードの明細には実際に決済されたものと同じように表示されています。今度は日本のカード会社に問い合わせたのですが、そのカード会社はホールドという状態がわからないとのことでした。
海外ではよくあるPre-Authorization
海外のホテルなどでカードを利用する場合、事前にPre-Authorizationというかたちでカードから一定の金額がdepositとして保留されます。保証金のようなものです。カード会社が明細を詳しく調べてみると、今回のセール分の利用の645円の請求元はepochになっているのですが、3216円分の請求元は『マスターカード加盟店』となっており、決済会社の名称が決まっていない状態でした。おそらくこれが『保留』という状態だと思います。
最終的にお金は返ってきたのか?
カード会社は「決済元が決まっていないので何も出来ない」epoch側は「保留の状態なので継続しなければ相手側のHold Policyに基づいて返金される」とのことで、この3216円は宙に浮いている状態でした。その後ユーザーの方から45日後にきっちり返ってきた。とのご連絡をいただきました。時間がかかりましたが、無事に解決しました。
トライアルプランで保留される可能性について
トライアルプランは通常1ドル~2ドルで、2~3日だけ制限付きで利用できるプランで、E本場ではオススメしていません。Naughty Americaの激安セールの場合、区分は『トライアル』となっています。もちろん、トライアルと表示されていても30日間無制限で利用できるからこそ、この激安セールには価値があります。何度もNaughty Americaの激安セールを利用していますが、このようなケースは今回が初めてです。どのクレジットカード会社でもチャージバックができるわけではないので、お手持ちのカード会社に確認をしてみてください。また、カード会社側が『保留』という状態を理解していない場合があります。その場合は決済会社に確認の後、保留が解除されるのを待つ必要があります。